アニメ・特撮メカの魅力

アニメ・特撮メカの好きな方はお立ち寄りくださいませ。

仮面ライダー誕生

 

平山亨(八手三郎

 

昭和46(1971)年にテレビ放映を開始した
変身ヒーロー「仮面ライダー」は
当時は労使の賃金闘争がこじれており
そんな中、企画された作品
解雇されていた、多くの人を救った。

 

テレビ局から新企画の発注を受け仮面物の企画書を作った
最初石森氏のデザインは、クロスファイアを書いていた
テレビ局やスポンサーには好評だったのだが
石森氏のズキンと、くる物がないと没になる。

 

イメージ 1

 

デザインも決まり、脚本も完成する、制作が始まったが
しかし組合が決めた就業規則を守っといては
予算とスケジュールの厳しい連続ドラマは制作不可能だった。
組合の目の届かない外部のスタジオで作る事を決断する。

 

f:id:s707:20210424185130j:plain 

川崎に後の東映生田スタジオとなる場所で
労働争議と関りなく、腕をふるってもらいたくて密かに
フリーの助監督や解雇されていたスタッフなどを集める。

 

f:id:s707:20210424185223j:plain 

予断であるが本郷猛役候補は、近藤正臣が予定されていたが
スケジュールが合わず、見送られた。

予算で合成やセットを使えないので予算のかからない
体を張ったアクションで魅せる演出をした。

 

f:id:s707:20210424185352j:plain 

トランポリンの多様や、合間に決めポースを取るなど
アクションを、演技がバレ無いアングルで行った。
時代劇の殺陣を、現代風にアレンジしながら撮影が続いた。

 

f:id:s707:20210424185454j:plain


服にまで予算が無く仕方なく
藤岡弘の服は私物が使用されている。

 

藤岡弘がオートバイ走行中にバランスを崩し転倒事故に合い
全治6ヵ月と診断され、放送前に主役本郷を失なってしまい
仮面ライダーは早くもショッカーより怖いスポンサーの
打ち切りの危機に立たされる。
 
これが2号ライダー誕生につながったカーブ

現場は東京都町田市鶴川6丁目10
山田監督によれば昼飯前のラストだったらしい

仮面ライダー10話の撮影中に起こった事故
                                       
当時                 現在

f:id:s707:20210424185534j:plain


イメージ 3

転倒後赤丸の電柱ワイヤーに藤岡弘は突っ込んだ
ワイヤーに引っかかったおかげで、命拾いをしました。

f:id:s707:20210424185639j:plain 

転倒直前までのカットは、本編で使用

f:id:s707:20210424185706j:plain



冒頭の後、この事故が起きました。

昭和54年当時の航空写真


がお化けマンション、白○が武相荘です。

は本郷猛こと藤岡氏が転倒大怪我をした場所です。

撮影で良く使われた、お化けマンション

イメージ 6
打ち切りをされると、可哀想なのはスタッフ達で
番組が終了したら契約スタッフは仕事がなくなってしまう
原作で本郷は死んでしまうが、ヨーロッパに行った事にした。

 

なんでヨーロッパのショッカーと戦うためにしたかは
日本から遠い所といったイメージ、らしい・・・・

 

第13話までは、前編までの藤岡弘の登場シーンのフィルムと
スタントマンが演じた仮面ライダーのフィルムをつなぎ合わせて
制作し、声は声優の納谷六朗が吹き替えをしました。

 

そこで入院中は、代役を立てることが決まった。
藤岡と親交のある佐々木剛、一文字隼人役に選んだ。

 

佐々木剛は一度はオファーを断っていた。
「藤岡の怪我が完治するまで」という条件で出演を引き受ける。

 

病院で入院中の藤岡弘は、病院のベッドで第1話の放送を
見る事となるが、療養で地元、砥部に帰り療養していたため
仮面ライダーが見れず変身ポーズを見ていない。

 

そして、「ライダー2号、誕生」の筋書きを作り
第14話から、仮面ライダー2号・一文字隼人が登場する。

 

現場サイトからはバイクに乗った変身描写に変わる
ダイナミックなものを要望されていたが、またまた問題発生!

 

出演当初の佐々木は自動二輪の免許を取得する前だったため
バイクに乗ってベルトに風を受けて変身するシーンの撮影ができない
そこで導入されることになったのが、変身ポーズだった。

 

なんかポーズを取れば、変わるようになるんじゃないかと
スタッフがサウナで色々考えながら、変身ポーズを作り上げる。

 

最初の変身ポーズは間違えて、お見せしないままはじまり
二段変身となった。

 

 

 

 

この急場しのぎの変身ポーズのアイデアが当り
視聴率も上がってきた。

 

バイク疾走シーンはトラックに車両をくくりつけ
走行しているように見せながら撮影されていた

一文字が当時まだ義務化されていない
ヘルメットを着用しているが
佐々木剛が、円形脱毛症になっていたという事情もある。
そしてアクションは、かつらがずれるのがいやで
ヘルメットや帽子を付けて
、することが多かった。

 

 

初期数話で2号の、スーツアクターも務めている。

初めのころは変身ポーズを照れて、変身すれば出番が終わり
帰れるので、早く変身したかったと言う。

 

イメージ 5

 

若かりし比の岡田勝

 

謎は、2号ライダーのベルトのシャッターに
立花レーシングクラブのマークが有る事だ。

 

 

おそらくは、スタッフがサイクロン号の穴埋めとして張った
立花レーシングクラブのマークを仮面ライダーのマークと
勘違いして、スタッフが書いた物だと推察される。

 

 

藤岡弘の復帰後、ライダー1号と2号の共演も実現
本郷猛が一時帰国し、一文字と共闘する事にしたのです。
藤岡弘佐々木剛の動にいった変身ポーズを現場で
はじめて見て身震いしたと言う。

 

 

1号はパワーアップし、2号とは違った変身ポーズを披露

 

今度は一文字隼人がメキシコに渡り、本郷猛が残る事となる

 

予断では有るがライダーのベルトは体に固定されており
精神の高振りにより体からせり出してくる。

 

 

風呂場のシーンで外れないのでそのまま入る
 
声優(マジンガーZ 兜甲児)など

イメージ 1
 
仮面ライダー第1話出演時

 

そこで二つのアイテムがブームを呼んだ。

1つは仮面ライダースナックのライダーカード


1つは変身ベルト

 

変身ベルトについては、先に風車の回らないものが発売されていた。
ポピーの社員の子供が風車が回るおもちゃが欲しいと親が改造する。
後に、それが製品として、光る・回るの変身ベルトとして発売される。

 

 

平山亨は子供番組に関る事はけしって出世コースでは無かった
同僚からは不憫なやつと想われていたが
好きな事をやらして貰っているのに心配するのかと想っていた
好きなことが出来るのは、お金が無くとも知恵で出来た。


敬称は省かせてもらいました。